両脇を背の高いビルに挟まれた家を、都内ではよく見かけます。

　建物の勢いといいますか、存在感で圧倒されているような感じで、真ん中の建物が劣勢に見えることが多いです。実際に、もともと同じような建物が並んでいたのを両脇がビルに建て替えた場合が多く、築年数も違うので、壁の色や外観のデザインなども両脇の方がきれいで目を引くことがほとんどです。

　風水では、天から斬られるような殺気を受けるとされ、「天斬殺（てんざんさつ）」などと言われています。

　樹木でも、両脇の木がどんどん伸びていくと、間の木に陽があたらなくなり、成長が悪くなったり、枯れてしまうこともあります。

　もちろん両脇に負けないくらいの高さのビルに建て替えるのが一番良いのですが、大変な費用が掛かりますので、なかなか簡単にはいかないでしょう。

　住宅も生きています。

　人が手をかけることによって、生き生きしてきます。

　外観や屋上などにリフォームを施すことによって、見た目を刷新するとともに、できるだけ悪影響をそらすような対策を考えるといいでしょう。